一般に「顎(がく)関節症」、もしくは「顎内障」と呼ばれる「頬の痛み」。
ほっぺたから耳にかけての痛み、時に中耳炎か外耳炎、はたまた奥歯の痛みかと思いきや、物を噛んだ時に顎の関節の異常だと確信します。
少し口を開けただけで「カクン」と異音とともに痛み、しまいには食事をするのも苦痛になり、鬱(うつ)の入り口まで行ってしまうことも多々あるようです。
最初は指先で押さえられる範囲の痛みでも、やはり毎回の食事で無理して噛み合わせるため、ほどなく顎関節全体、左右とも同じように症状が現れることがあります。
整形外科、口腔外科どちらを受診しようか迷われる方もあるようですが、どちらでもでも受け入れ可能のようです。

このような頬の痛みは、 「咬筋」「内側、外側翼突筋」が原因です。噛み合わせが少しずれたまま力を入れて噛んだり、ストレスなどにより寝ている間に長時間噛みしめていたりと、原因はそのようなところです。あとは肩や腰、膝が痛いのと同じ理屈です。筋肉の緊張により下顎の骨が滑らかに動かないだけです。


「Clinical massage」James H.clay/David M.pounds著・医道の日本社刊

顔の、ましてや肌と頬骨しかないところを腰の筋肉と同じにくくられても…と言われる方もおいでると思いますが、顎の骨を動かすには筋肉が必要です。人体で皮膚のすぐ下が骨という場所は一か所もありません。どんなに薄くても必ず筋肉はあります。腰の筋肉との違いは厚さと大きさだけです。

とにかく「顎関節症」も問題は筋肉なのですが、何年か前に某大学病院で顎関節内の「関節円板」を内視鏡で削るとか何とかの手術が発明(?)されたらしく、朗報のごとく伝えられました。
が、関節円板といえば、腰でいう「椎間板」、膝ならば「半月板」、いわゆる「軟骨」であって痛みの原因とは無関係なのですが…そのあたりは相変わらずと言うか…いえ、さすがと言うところでしょうか。
しかし、顎の軟骨を削る手術も一時期流行はしましたが、顔に傷をつけてまで顎関節症の治療にふみきる患者さんが減ったのか、大学の顎キャンペーンが終わったのか、いろんな情報が入ることで患者さんが賢くなったのか、最近ではあまり聞きません。

大川接骨院では、その頬の筋肉をマッサージで弛緩させ、(といっても咬筋、外側翼突筋の一部です、内側翼突筋は口の中なので無理)スーパーライザーでピンポイントに照射していきます。えてしてこの疾患の方は、外傷よりもストレスにそもそもの原因があるものが多いので、星状神経(交感神経)にも照射しておきます。


「Clinical massage」James H.clay/David M.pounds著・医道の日本社刊 

なお、「顔のマッサージ」と言っても、俗にいう「小顔マッサージ」や「矯正」ではありません。徒手で頭蓋骨を小さく縮めるようなとんでもないまねは、神様の奇跡の領域ですので、私には出来ません。
あくまでも顎の筋肉が対象ですので、変な希望をもってお間違えになりませんように。